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小笠原ボーダーツアー参加記

花松 泰倫(九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター 講師) 

 2016 年 10 月 26 日から 31 日にかけて JIBSN 企画「ボーダーツーリズム小 笠原」ツアーが行われました。

  新造船おがさわら丸での 24 時間の船旅の後、父島では現地専門家による小笠原独特の歴史や自然生態系のレクチャー、 また副村長を初めとした村職員による沖ノ鳥島、南鳥島を含めた「海洋観光」の取り組みのお話、 さらには欧米系島民のガイドによる史跡巡りも圧巻で、夜は島民の方々とともに島寿司と亀刺にラム酒で大いに盛り上がりました。 また、母島ではボーダーの皮肉な歴史によって生まれた圧倒的な島の美しさに魅了され、 レモンや島野菜を堪能しながら、アットホームな島の暮らしに触れ、つい日常の喧噪を忘れてしまうほどでした。 伺うお話の節々にボーダーとの関わりを感じさせつつも、 しかし国境を意識することなどほとんどないと口を揃える島民の人たち。 ボーダーとは本来そういうものなのかもしれません。 そして、島の歌手がウクレレで歌ってくれた名曲「レモン林」が頭の中で繰り返されます。 この歌の意味を肌で理解するためには、今度はパラオを初めとした南洋群島に足を運んでみる必要がありそうです。

 

[2016.11.17]









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