Essays
サンクトペテルブルグ訪問
2017年3月4日~8日
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古場 公章(対馬観光物産協会 上対馬事務所)
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サンクトペテルブルグ行きは、一昨年子孫の会を日本に招いた福岡の民間団体からのお誘いがあってのこと。西泊の記念碑にも関係ある東郷平八郎連合艦隊司令長官のひ孫東郷
宏重さんと二人の息子さんが参加する意向あると聞いたため決断をしました。(祖父の宛に東郷家執事から届いた手紙があります)
2017年3月、モスクワの北西600キロに位置するサンクトペテルブルグ(4日~7日)に行ってきました。レニングラード州の州都で、ロシア第2 の都市(人口約500万
人)、1914年までロシア帝国の首都でした。
また、サンクトペテルブルグの沖合32キロにコトリン島(クロンシュタット地区)があり、バルチック艦隊の主力基地がありました。この島には、2006年にできた対馬沖海戦
ロシア兵の慰霊碑があります。対馬沖海戦ジノヴィー・ロジェストヴェンスキー司令長官ひ孫ジノヴィー・スペチンスキーさん、東郷平八郎連合艦隊司令長官のひ孫東郷宏重さん、オ
ゼオフ子孫の会長などと一緒に献花して参りました。クロンシュタット地区では、このほかクロンシュタット資料館、海の大聖堂を訪問。
左からジノヴィー・スペチンスキーさん、 古場公章、東郷宏重さん |
その後、この海戦に参戦しロシアに帰還した巡洋艦オーロラ号に乗船。 (ネバ川に係留、一般公開)艦長自ら案内いただき、普段は見ることのできない艦長室まで招かれました。 艦長室では、艦長からの指示で東郷さんとともに記帳する機会に恵まれました。
艦長室で記帳する東郷宏重さん |
オーロラ号前で 左から田村さん、艦長、東郷さん、古場 |
サンクトペテルブルグには対馬沖海戦に参戦した子孫の会が存在しています。
子孫の会4名は、2015年11月対馬を慰霊に訪れています。
夜は、対馬を訪れた子孫の会4名と会食。お互いの健康を確認し、楽しい時間を過ごしました。
子孫の会からは、サンクトペテルブルグとの結びつけを記した記念品をいただきました。
翌日には、子孫の会のジノヴィーさんが運営する対馬沖海戦史料館を参観。 陸上と海上に分かれて展示室があります。
6日対馬沖海戦史料館を再び訪れる。ここでサンクトペテルブルグ日本領事館の久貝専 門調査員(写真右端)と会談。子孫の会との交流ことなどを説明。
サンクトペテルブルグ訪問は、特に下記について印象に残っている。
①子孫の会メンバーとの再会。
②ロシア兵慰霊碑に献花できた。
③巡洋艦オーロラ号に乗船、記帳できた。
④サンクトペテルブルグ日本領事館に資料提供。
(妣と記念碑、マンガ冊子、DVD、これまでの取組)
⑤東郷家との出会い。東郷宏重さん、対馬訪問を約束してくれた。
対馬沖海戦は、お互いにとって過去のできごとだが、子孫の会との出会いを作ってくれた。
新たな出会いから日露の関係の一助につながっていくと思います。
サンクトペテルブルグは、伝統的な建物と文化が継承された都市。
その優しさが、私たちをあたたかく迎えてくれた。
交流は始まったばかり、お互いが助け合ってこそ、先人の思いにつながるのではないか。
[2017.3.12]